KAGAWA paws-academy
今月の一冊
「いぬとわたしの
10のやくそく」
イラスト:メグ・ホソキ
翻訳:落合恵子
2007年 リヨン社
世界中のたくさんの動物のサイトに伝わるおとぎばなし。この物語は人と犬との物語ですが、主人公の犬を、家族、親しい友人、会社の同僚などまわりの人におきかえると、大切なことに気付きます。
命の教室
動物管理センターからの
メッセージ
著 池田 まき子
2009年 (株)岩崎書店
動物管理センターで、捨てられた多くの動物たちが「処分」されているという現実。センターで働く職員たちは、このつらい実態をきちんと知ってもらいたいと願った。「命の教室」―そこには、動物の命だけでなく、自分自身の命の尊さにも目を向けてほしいという、センターからの命のメッセージがあふれていかっていないときは、わかったふりなんてしなくていい。どんな小さな行動にも意味がある。そこに優しさがあるのなら。求めるものが見つかるまで、掘り続ける。毎日をしあわせに生きるための犬からの贈り物。
「動物と分かちあう人生」
著者 エリザベス・オリバー
訳 三村 美智子
2012年 (株)河出書房新社
”動物保護不毛の地日本の扉を開いた人、
エリザベス・オリバー”
「虐待を受けたり怪我をしてアークに来た犬が、
ここで生活をしていくうちに、心もからだも癒や
され、ゆっくりだが自信を取り戻してもう一度人
間を信頼し始める。この様子を見守っていると、
それこそがわたしへのおかえしだと感じる。
-本書より」
冒険好きの英国少女が、長い旅の果てに行きついた日本。大阪郊外にある動物保護団体「アーク」。森に囲まれ小川が流れ、四季折々の花や菜園のあるシェルターに、イムと猫とウサギとアヒルとギンギツネとともに暮らす英国人のオリバーさん。心ならずも不幸になってしまった動物たちを幸せな生活に導くために動物シェルターを設立し、来日から40余年その活動に専念する。自ら率先して行動、惜しまぬ努力、驚異的な実行力をもって阪神大震災では被災動物600匹を、そして東日本大震災でも、被災動物たちの救助、ケア、里親探しに奔走し、今もその活動は続いている。
わかっていないときは、わかったふりなんてしなくていい。どんな小さな行動にも意味がある。そこに優しさがあるのなら。求めるものが見つかるまで、掘り続ける。毎日をしあわせに生きるための犬からの贈り物。
大切なあなたの犬と猫に、ずっと元気に過ごしてもらうには、まずはそれぞれの動物の歴史、体のつくりと仕組みを知ることです。そうすれば、どんな生活が必要なのか、どんな食べ物が適しているのかが自ずとわかってくるでしょう。私の獣医師として、また一人の飼い主としての20年という歳月の中で得られた知識、犬や猫たちが教えてくれたたくさんの宝物のことをこの本でご紹介します。
その子(ペット)はあなたに出会うためにやってきた。
大河内 りこ 著
2018年12月/21日 青春出版社
なぜ、うちに来たの? うちのコで幸せだった? どうして、こんなことをするの?……
ペットの声を聞くことができるとしたら、あなたは何を聞いてみたいですか?
動物たちは、人間が思っている以上に、いろんなことを感じ、考え、サインを出しています。
愛するわがコとの出会いは決して偶然ではありません。一緒の時間をより幸せなものにするために、ペットたちが伝えてくれた、いくつもの物語をお話します。
命の境界線
今西 乃子 著
合同出版
野生動物ニホンジカをテーマに取り上げた本。昨今、住宅街に出没するニホンジカ。
有害獣として駆除の対象とされる一方、天然記念物として保護されるニホンジカもいる。同じニホンジカなのに、人間から受ける対応はまるで違う。なぜだろう?駆除される側と保護される側。その命の境界線はどこにあるのだろうか。そして、私達人間と野生動物との境界線は?
「かわいい」「かわいそう」だけでは語れない野生動物と人間との共存とは何か―?
野生動物の命の現場から伝えるルポルタージュ。
「犬部」
2021年7月22日(日祝)全国ロードショー
片野ゆか氏の著作「北里大学獣医学部 犬部!」(ポプラ社刊)を原案に、「花戦さ」「影踏み」の篠原哲雄監督がメガホンをとった本作。04年ごろに北里大学(十和田キャンパス)に実在した動物保護サークル「犬部」に所属した、獣医学部の学生たちをモデルにしている。動物好きの主人公・花井颯太(林)が、仲間たちとともに動物を守ろうと奮闘した過去、獣医師となって新たな問題に立ち向かう現代という、ふたつの時代構成で物語が展開。動物ドキュメンタリーの名手と言われる山田あかねが脚本を執筆し、保護犬や保護猫をめぐるリアルな問題や課題を、丁寧にストーリーに織りこむ里大学に実在した動物保護サークル「犬部」をモデルに。動物ドキュメンタリーの名手と言われる山田あかね氏が脚本を執筆し、保護犬や保護猫をめぐるリアルな問題や課題を、丁寧にストーリーに織り込んだ。
「これがほんとの大きさ!」
スティーブ ジェンキンズ (著)
評論社
ゴリラの手はどれぐらい大きい?ワニの口は、ほんとに大きいの?トラの顔はどんな大きさ?ダチョウの卵はどれぐらい?世界一大きいクモってどんなクモ?世界一小さい魚ってなに?長さが60cmあるのは何の舌?人の頭より大きいのはだれの目玉?どうぶつの世界はおどろきがいっぱい。あざやかな色と、迫力あるデザインで切り絵の名手ジェンキンズが見せるどうぶつあれこれ。絵はぜんぶ実物大。ほんとうの大きさに目をみはります。
「これがほんとの大きさ!」
―古代の生きものたち
スティーブ ジェンキンズ (著)
評論社
地球最大の肉食恐竜の口をのぞく勇気ある?恐鳥とはちあわせしたら、どうする?長さ2mのヤスデってどんなだろう?こんなに小さい恐竜がいたの?ページを広げると実物大の翼竜の顔!古代の地球は、おどろきがいっぱい。切り絵の名手ジェンキンズが見せる古代生物のすがたあれこれ。絵はぜんぶ実物大。その迫力に目をみはります。
「はじめての動物倫理学」
田上 孝一 (著)
集英社新書 2021年
ベジタリアンやビーガンといえば、日本ではいまだ「一部の極端な偏った人」と思われる風潮があるが、世界では、肉食と環境問題は密接にリンクした問題として認識が広まっている。動物倫理学は功利主義の立場から動物解放論をうたうピーター・シンガーを嚆矢とし、1970年代から欧米で真剣な議論と研究が積み重ねられ、いまや応用倫理学の中で確固とした地位を占めるに至った。本書は倫理学の基礎に始まり、肉食やペットなど具体的な問題を切り口に、いま求められる動物と人間の新たな関係を問う、動物倫理学の入門書である。
「猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑 ~誤食と中毒からあなたの猫を守るために」
服部 幸 (著)
ねこねっこ 2021年
完全室内飼いが浸透しつつある今、猫も人と同じ空間でさまざまなものに囲まれて暮らすようになりました。そうした背景もあり、猫が本来は口にしない “異物"を食べてしまう「誤食」が、家の中で最も多く起きる重大な事故となっています。
異物は時間が経てば排泄されることもありますが、麻酔をかけて内視鏡で摘出したり、開腹手術が必要になったりすることも、決してめずらしくありません。しかも、飼い主さんが誤食に気づかず、ひっそりと静かに事故が起きているケースが後を断ちません。 また、人よりもずっと体が小さく、代謝のしくみが異なる動物である猫にとっては有害となる食品や植物、家庭用品もあります。中には犬よりも猫のほうが、中毒症状が強く現れる成分を含むものも。このように猫には猫の誤食・中毒の特徴があり、さらに人の暮らしの変化に合わせて猫が口にしやすいものも変わっています。だからこそ、「最近の猫の暮らし」に沿った対応が必要になってきています。
そこで本書は、食べると腸閉塞や胃腸障害を起こしやすい家の中の物や、中毒を起こす食品・飲料・観葉植物・花・化学製品等を最新の情報をまじえて紹介します。 起きてしまった事故に冷静に対応して早めに動物病院で処置を受けることも大切です。ただし、それよりも、どんなものが猫に脅威となるのか知って遠ざけ、誤食・中毒の事故を未然に防ぐのが最善策です。
「動物愛護ってなに? (楽しい調べ学習シリーズ)」
浅川 千尋(著)
PHP研究所 (2021/10/27)
人と動物とのかかわり、どう考えますか
家庭動物(ペット)、畜産動物、展示動物(動物園・水族館)、実験動物……。わたしちの生活は、多くの動物の利用によって成り立っています。しかし、人は動物をモノのように自由に生産・消費・処分していいのでしょうか? 身近なペットである犬・猫とのつきあい方や、動物との共生を目的とする動物愛護管理法を通じて考えます。
[第1章]わたしたちにとっての動物
[第2章]ペットを取りまく環境
[第3章]飼う前に知ろう! 動物愛護管理法
[第4章]動物の幸せのためにできること
「犬が伝えたかったこと 」
三浦 健太(著)
サンクチュアリ出版 2017/10/7
完やさしい涙を流した後に、
幸せな気持ちがあふれる。
「犬だけが知っていた妻の日課」
「家族がそろうまでがんばって生きた犬」
「犬が必死に飼い主に隠していたこと」など
犬を見つめ、犬に寄り添い続けた
熟練ドッグカウンセラー・三浦健太氏が贈る
実話をもとにした、20の心温まる犬の話。
「本当の幸せとは」「今の私がある理由とは」
犬たちが教えてくれた大切なことを
家庭や仕事に問題を抱えたさまざま人の
心の成長を通して、やさしく伝えてくれます。
いぬほん 犬のほんねがわかる本 単行本
卵山 玉子 今泉 忠明
西東社(2019.4.22)
仲よし夫婦とゴーイングマイウェイな猫たちのありきたりで毛まみれで幸せな日々。…から見えてくる、猫の真実とは!?ほんわかマンガで学ぶ猫のきもち100問100答。
マンガ・イラスト
卵山玉子(たまごやま たまこ)
猫好きのマンガ家。愛猫は里親募集で迎えたトンちゃん、シノさん。著作に『うちの猫がまた変なことしてる。』(KADOKAWA)、『ネコちゃんのイヌネコ終活塾』(WAVE出版)など。アメブロ公式トップブロガー。
監修
今泉忠明(いまいずみ ただあき)
哺乳動物学者。日本動物科学研究所所長。「ねこの博物館」館長。『猫はふしぎ』『飼い猫のひみつ』(ともにイースト・プレス)、『猫語レッスン帖』(大泉書店)、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)、『わけあって絶滅しました。』(ダイヤモンド社)など著書・監修書多数。
いぬほん 犬のほんねがわかる本 単行本
道雪 葵 今泉 忠明
西東社(2020.4.30)
人大人気マンガ家・道雪 葵さんと,大人気動物学者・今泉忠明先生がタッグを組んだ、日本一くわしくて,日本一くすっとくる犬のきもち読本です。
●最先端の研究にもとづいて犬の心理を大解剖!
●『うちのトイプーがアイドルすぎる。』(KADOKAWA)の
道雪 葵さんが、オールカラーのマンガを描きおろし
●ハンディサイズのかわいい本で犬好きさんへのプレゼントにもぴったり!
主人公は、どこにでもいるふつうの家族、犬飼家。
犬飼家の面々と飼い犬モカさん(トイプー)、さんぽ仲間の犬たち(柴/ゴールデン/パグ/チワワ/ミニチュアダックス)とのドタバタにぎやかで幸せな日々を切り取りつつ、
それぞれのエピソードに隠された犬のほんねを解説していきます。
最新研究に基づく解説は、どれをとっても目からウロコ。へええと驚き、プッと笑って、おまけにちょっぴり泣けてくる。読めばますます犬が大好きになること間違いなしの1冊です。と動物とのかかわり、どう考えますか
家庭動物(ペット)、畜産動物、展示動物(動物園・水族館)、実験動物…。わたしちの生活は、多くの動物の利用によって成り立っています。しかし、人は動物をモノのように自由に生産・消費・処分していいのでしょうか? 身近なペットである犬・猫とのつきあい方や、動物との共生を目的とする動物愛護管理法を通じて考えます。
信頼できる配送
国内と海外に発送
「猫が食べると危ない食品・植物・家の中の物図鑑 ~誤食と中毒からあなたの猫を守るために」
服部 幸 (著)
ねこねっこ 2021年
完全室内飼いが浸透しつつある今、猫も人と同じ空間でさまざまなものに囲まれて暮らすようになりました。そうした背景もあり、猫が本来は口にしない “異物"を食べてしまう「誤食」が、家の中で最も多く起きる重大な事故となっています。
異物は時間が経てば排泄されることもありますが、麻酔をかけて内視鏡で摘出したり、開腹手術が必要になったりすることも、決してめずらしくありません。しかも、飼い主さんが誤食に気づかず、ひっそりと静かに事故が起きているケースが後を断ちません。 また、人よりもずっと体が小さく、代謝のしくみが異なる動物である猫にとっては有害となる食品や植物、家庭用品もあります。中には犬よりも猫のほうが、中毒症状が強く現れる成分を含むものも。このように猫には猫の誤食・中毒の特徴があり、さらに人の暮らしの変化に合わせて猫が口にしやすいものも変わっています。だからこそ、「最近の猫の暮らし」に沿った対応が必要になってきています。
そこで本書は、食べると腸閉塞や胃腸障害を起こしやすい家の中の物や、中毒を起こす食品・飲料・観葉植物・花・化学製品等を最新の情報をまじえて紹介します。 起きてしまった事故に冷静に対応して早めに動物病院で処置を受けることも大切です。ただし、それよりも、どんなものが猫に脅威となるのか知って遠ざけ、誤食・中毒の事故を未然に防ぐのが最善策です。
「犬が伝えたかったこと 」
三浦 健太(著)
サンクチュアリ出版 2017/10/7
完やさしい涙を流した後に、
幸せな気持ちがあふれる。
「犬だけが知っていた妻の日課」
「家族がそろうまでがんばって生きた犬」
「犬が必死に飼い主に隠していたこと」など
犬を見つめ、犬に寄り添い続けた
熟練ドッグカウンセラー・三浦健太氏が贈る
実話をもとにした、20の心温まる犬の話。
「本当の幸せとは」「今の私がある理由とは」
犬たちが教えてくれた大切なことを
家庭や仕事に問題を抱えたさまざま人の
心の成長を通して、やさしく伝えてくれます。
保健所の存在は小学生でも高学年なら知っているだろう。だが、保健所に持ち込まれた(捨てられた)犬や猫たち、元ペットたちの運命まで知っている子は少ない。大人が本当のことを教えないからだ。残酷な事実をはばかった教育的な配慮か、「命を大切にしなさい」と教えている負い目なのか。だが、本書に登場する動物好きの少年は、保健所に持ち込まれた犬たちの末路を知ることになる。
シロという犬は保健所から動物管理事務所へ送られ、千三百円で、ある国立病院の実験施設に「実験犬」として買われてしまう。そして、脊髄の神経を切る手術をされる。切られた神経がどうやって回復するか調べるためだ。医学の研究のために必要と考える大人は多いが、本当にそこまでしなければならない実験なのか、と著者は物語を通して静かに訴える。
本書には、サルの頭蓋骨を開いて脳に電極を差し込む実験や、ウサギの目に化粧品の成分をぬる実験なども描かれる。子どもだけでなく大人も目をそむけたくなる。動物たちは泣くことも声をあげることもできず、ただ人間には見えない涙を流すだけだ。
すでに知見のある手術だったり、動物を使わない代替の方法もあるはずなのに、これ以上、罪のない動物たちを苦しめるのはやめようという著者らの思いは、子供にこそ強く伝わるだろう。シロにほどこされた実験の結果は、どこにも報告されず、シロはそのまま実験施設の狭い檻に放置されてしまった。脚は曲がり、白い毛は全身抜け落ち、抜糸されない傷口は膿だらけのままで…。不毛な実験をしたのが人間なら、そんなシロを救い出したのもまた人間である。シロの救出に活躍した動物保護団体が、実験動物にかかわる実情や数値などを巻末で報告しているので、大人が読んで子供にやさしく教えるのもに適した構成になっている。
カバーの絵と本文の挿絵を描いている画家の葉祥明さんは「人間が動物なら、動物も人間だ」と書いている。我々と兄弟の動物たちを苦しみから救うこと、それこそが人類の愛であるとも。
それでもあなたは、その子を捨てますか?減少傾向にあるといわれる犬の殺処分。しかし、現実はいまも1万弱もの犬が毎年殺処分されている。中でも「老犬」を捨てる人は増加傾向にあるという。そんな実態と命を救う術、命の尊さを伝える写真ルポルタージュ。看取り拒否、介護放棄、老老介護破綻etc…。「殺処分ゼロ」目標の裏側でいま、老犬たちの命が危ない。
ーどうか知って下さい。老犬たちはなぜ、愛する家族のもとで天寿を全うすることなく捨てられねばならなかったのか?老犬たちが捨てられない社会をつくるにはどうすればいいのか?本書を通じて、捨てられた老犬たちの想いがあなたの心に届きますように。そして本書が、彼らの尊い”いのち”と“こころ”を守り、救うための一助となれますように。そう心から願っていますー。 児玉小枝
「犬の介護に役立つ本 」 高垣 育 (著), 上田 泰正 (著) 山と渓谷社 2015/2/21
介護者である飼い主さんの気持ちにも寄り添った犬の介護に役に立つ本。第1章 介護をはじめるための準備・介護生活を成功させるために大切なのは「時間」「労働力」「お金」・うちのワンコの介護度は?・無理のない介護のために、介護サービスを活用しよう。・よかれと思ってしたことが逆効果? 老化を早めてしまう勘違い。第2章 介護の実践をしてみよう・食事、服薬、身の回りの世話 最も時間とストレスがかかる「排泄」「服 薬」「食事」のポイントとコツを中心に。・介護の要は六つ 移動サポート、ごはんサポート、排泄、お風呂、寝返り、 薬をあげるとき。第3章 ふだんの介護にプラスアルファで、生活の質をアップ第4章 介護につながるかも知れない病気をチェック 豆知識コラム ・ワンちゃんの介護のために仕事をやめる? ・在宅と入院どちらがいい? ・介護の困ったQ&A(薬を飲まない、認知症による凶暴性、徘徊、食欲減退) ・治療方針に納得のいかないときのセカンドオピニオン第5章 おわかれ